【2026年6月】マイナビ転職の求人は42.1%増、応募は1.3%減|採用市場データ4選

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2026年6月の採用市場データを確認する採用担当者

2026年6月の採用市場データ4選



2026年6月の採用市場データ4選

2026年6月のマイナビ転職では、正社員の求人件数が前年同月比42.1%増えた一方、応募数は1.3%減りました。求人の選択肢が大きく増えるなか、1求人あたりの応募獲得はより難しくなっている可能性があります。

ただし、マイナビ転職、doda、ハローワーク、総務省の統計は、それぞれ対象と集計方法が異なります。数字を単純に並べて「採用難が何%進んだ」と判断することはできません。

この記事では、2026年6月に確認したい採用市場データ4選を整理し、中小企業の経営者・採用担当者が求人原稿、媒体選定、応募後対応をどう見直すべきかまで具体的に解説します。

この記事の要点

  • マイナビ転職の正社員求人件数は前年同月比142.1%、応募数は98.7%
  • dodaの転職求人倍率は2.55倍で、前月から0.11ポイント上昇
  • ハローワークの有効求人倍率は1.18倍、正社員有効求人倍率は1.00倍
  • 完全失業率は2.5%で前月と同率。媒体別・職種別に自社データを見ることが重要

2026年6月の採用市場データ4選

+42.1%マイナビ転職の正社員求人件数
前年同月比
-1.3%マイナビ転職の正社員応募数
前年同月比
2.55倍doda転職求人倍率
前月差+0.11ポイント
1.18倍ハローワーク有効求人倍率
前月差+0.01ポイント

最初に押さえたい注意点

マイナビ転職とdodaの数値は各サービス内のデータ、厚生労働省の求人倍率はハローワークのデータ、完全失業率は総務省「労働力調査」の結果です。対象者・求人・集計方法が異なるため、数値の高低を直接比較せず、それぞれの動きを確認します。

1マイナビ転職:求人42.1%増、応募1.3%減

マイナビ「2026年6月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート」によると、マイナビ転職に掲載された正社員求人の求人件数は前年同月比142.1%、応募数は98.7%でした。増減率に直すと、求人件数は42.1%増、応募数は1.3%減です。

また、2023年平均を100%とした指数では、求人件数が244.3%、応募数が136.8%でした。前月からは求人件数が69.3ポイント、応募数が14.7ポイント上昇しています。ここでいう「ポイント」は指数の差であり、前月比の増加率ではありません。

マイナビ転職の2026年6月データ

対象2026年6月1日~30日にマイナビ転職で掲載開始された正社員求人と、同期間の正社員求人への応募
前年同月比求人件数142.1%、応募数98.7%
2023年平均比求人件数244.3%、応募数136.8%
注目分野求人件数の前年同月比は「電気・電子・機械・半導体」が170.9%で職種別最大

求人件数の伸びに対して応募数が前年を下回ったことから、少なくともマイナビ転職内では、求職者が比較できる求人が増え、企業間の応募獲得競争が強まったと考えられます。ただし、同レポートは求人1件あたりの応募数を直接示したものではありません。自社の採用難易度は、掲載した求人ごとの閲覧数、応募数、応募率、採用数で確認する必要があります。

採用担当者が確認すること

前年または前回掲載と比べ、求人の表示回数、詳細閲覧数、応募数、応募率のどこが落ちているかを分けて確認します。閲覧が少なければ職種名や露出、閲覧はあるのに応募が少なければ給与・休日・仕事内容・応募条件の改善を優先します。

2doda:転職求人倍率は2.55倍

dodaの2026年6月転職求人倍率は2.55倍で、前月から0.11ポイント、前年同月から0.22ポイント上昇しました。求人数は前月比3.2%増、前年同月比16.6%増。一方、転職希望者数は前月比1.2%減、前年同月比6.7%増でした。

6月は、dodaが分類する12業種すべてで求人数が前月から増加しました。最も伸びたのは「IT・通信」の前月比105.4%、次いで「エネルギー」の105.2%です。職種別では、11職種中10職種で求人数が前月を上回っています。

転職求人倍率2.55倍は、doda登録者1人に対して求人が2.55件ある関係を示す指標です。企業側から見ると、候補者が複数の選択肢を持ちやすい状態といえます。経験者採用では、掲載して待つだけでなく、スカウトや選考スピードも含めた設計が必要です。

採用担当者が確認すること

経験者を募集する場合は、必須条件を「入社時に本当に必要な条件」まで絞ります。スカウト対象者数と返信率も週次で確認し、対象が少なすぎる場合は、隣接職種・異業種の転用可能な経験まで広げます。

3ハローワーク:有効求人倍率は1.18倍

厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、2026年6月の有効求人倍率は1.18倍で、前月から0.01ポイント上昇しました。新規求人倍率は2.16倍で前月から0.05ポイント上昇、正社員有効求人倍率は1.00倍で前月から0.01ポイント上昇しています。いずれも季節調整値です。

有効求人は前月比0.9%増、有効求職者は0.1%減でした。新規求人数は前年同月比3.1%増ですが、産業別ではサービス業(他に分類されないもの)が11.5%増、製造業が10.4%増となる一方、情報通信業は6.4%減でした。

全国平均だけで地域の採用難易度を判断することもできません。就業地別の有効求人倍率は、最高の福井県が1.72倍、最低の大阪府が0.96倍でした。地域、職種、雇用形態によって状況は大きく異なるため、自社の勤務地に近い労働局の資料も確認しましょう。

採用担当者が確認すること

本社所在地ではなく実際の勤務地を基準に、都道府県別・職業別の求人倍率を確認します。倍率だけで媒体を決めず、採用したい年齢層、経験、給与水準と各媒体の登録者特性を照らし合わせます。

4完全失業率:2.5%で前月と同率

総務省統計局「労働力調査」によると、2026年6月の完全失業率は季節調整値で2.5%となり、前月と同率でした。就業者数は6890万人で前年同月より17万人増え、5か月連続の増加。完全失業者数は178万人で前年同月より2万人増え、11か月連続の増加となっています。

完全失業率が低い水準で横ばいということは、企業が新たに採用できる人が急に増えている状況ではありません。ただし、完全失業者だけが中途採用の対象ではなく、在職しながら転職活動をする人も多くいます。採用活動では「仕事を探している人」だけでなく、「より良い条件なら転職を考える人」に選ばれる情報設計が重要です。

4つのデータを合わせた見方

マイナビ転職とdodaでは求人の増加が確認され、ハローワークの有効求人倍率も前月から上昇しました。一方、完全失業率は横ばいです。調査対象は異なりますが、企業の採用活動が活発ななか、候補者側の選択肢が増えやすい環境が続いている、という方向性は共通しています。

求人増・応募減の局面で見直す4つの採用実務

1「応募数」だけでなく応募までの分母を見る

応募が少ないとき、すぐに媒体を変更するのは早計です。求人が表示されていないのか、表示されても詳細を読まれていないのか、読まれても応募されていないのかで対策は変わります。

  • 表示回数が少ない:職種名、検索条件、掲載プラン、勤務地設定を確認
  • 詳細閲覧率が低い:一覧画面の職種名、給与、キャッチコピー、写真を確認
  • 応募率が低い:仕事内容、条件、休日、応募資格、選考負担を確認
  • 面接率が低い:応募後の連絡速度、日程候補、電話・メール文面を確認

2競合求人を同じ条件で10件比較する

求人が42.1%増えた市場では、求職者が似た求人を比較しやすくなります。同じ地域・職種・経験水準の競合求人を10件程度抽出し、月給下限、固定残業代、年間休日、残業、賞与、仕事内容、応募条件を一覧にします。

条件で優位に立てない場合は、入社後の教育、1日の流れ、独り立ちまでの期間、評価基準、将来の年収例など、候補者が自分の働く姿を判断できる情報を具体化します。「アットホーム」「やりがいがある」といった抽象表現だけでは比較時に選ばれにくくなります。

3媒体と採用手法を職種ごとに分ける

全職種を同じ媒体・同じ原稿で募集するのではなく、採用難易度と候補者の探し方に合わせて役割を分けます。幅広い母集団を集めたい職種は転職サイト、経験や資格が明確な職種はスカウト、地域密着職種は検索広告やIndeedなど、採用したい人物から逆算します。

マイナビ転職とdodaを比較する場合も、全国の市場数値だけで優劣を決めるのではなく、自社の職種・地域における登録者数、想定応募数、原稿企画、スカウト件数、掲載後の改善体制まで確認することが大切です。

4応募後の速度を週次で管理する

候補者の選択肢が多い環境では、良い応募が来ても初回連絡や面接設定が遅ければ他社へ進みます。応募当日または翌営業日までの初回連絡、1週間以内の初回面接、面接後2営業日以内の合否連絡を基本目安として、社内の担当者と期限を決めます。

毎週確認したい採用指標

集客表示回数、詳細閲覧数、応募数、応募率
選考連絡率、面接設定率、面接実施率、辞退率
採用内定率、内定承諾率、採用単価、入社率
改善記録変更日、変更内容、変更前後の数値、次回判断日

RECRUITING SUPPORT

応募が集まらない原因を、媒体・原稿・運用から整理します

株式会社ライノワークスでは、採用したい人材、勤務地、条件、予算を確認し、マイナビ転職・doda・採用リスティングなどから適した方法をご提案します。求人原稿の改善から掲載後の数値確認まで、採用活動を一緒に見直します。

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まとめ

2026年6月のマイナビ転職では、正社員求人件数が前年同月比42.1%増えた一方、応募数は1.3%減りました。dodaの転職求人倍率は2.55倍、ハローワークの有効求人倍率は1.18倍、完全失業率は2.5%でした。

4つのデータは対象と集計方法が異なるため、数値を直接比較することはできません。それでも、求人の選択肢が増えるなかで、自社求人が候補者に選ばれる理由を明確にする必要性は高まっています。

まずは、表示回数、詳細閲覧数、応募率、面接設定率を分けて確認してください。市場データを眺めるだけで終わらせず、自社のどの工程を変えるかまで決めることが、採用改善の第一歩です。

参考:マイナビキャリアリサーチLab「2026年6月度 正社員の求人件数・応募数推移レポート」(2026年7月16日公開)

参考:doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」(2026年7月23日発表)

参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」(2026年7月31日公表)

参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2026年6月分結果」(2026年7月31日公表)

※掲載内容は2026年8月3日時点で公表されている資料をもとに作成しています。各調査は対象・母集団・集計方法が異なります。

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